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ビタミンCの有効性、知らないと損!
2022.06.29- #コラム
【ビタミンCとは】
ビタミンとは、人間の生命活動を維持するために必要な有機化合物のことです。
生体内での合成ができない、もしくはほとんどできないので、何かしら摂取という形で体内に入れないと不足による弊害が出てしまいます。
ビタミンの種類は13種類といわれており、有名なところでいえばビタミンA、B1、B2、B6、B9(葉酸)、B12、C、D、E、Kが挙げられると思います。これだけでも10種類ですから、日常生活で意識して食べている、もしくはサプリで摂取しているビタミンはほとんど馴染みがあるものになります。
とりわけビタミンCは最も有名なビタミンです。水溶性ビタミンに分類されるビタミンCはメラニン抑制作用があり、またコラーゲン合成作用もあるので美白美肌にとても良いです。
そして実はビタミンEと相性がよく、抗酸化作用を発揮した後のビタミンE(正確にはビタミンEラジカル)はビタミンCによって元通りに戻ることができるのです。
みずからも抗酸化作用がありながら、周りの抗酸化作用も助けるという大変優れた物質、それがビタミンCなのです。
【欠乏するとどうなる?】
ビタミンC欠乏で有名な症状は壊血症です。
ビタミンCはコラーゲンを作る作用がありますから、コラーゲンでできている血管が脆くなってきます。これにより出血、血腫が引き起こされます。
そして貧血を始め、創傷治癒遅延、感染、歯肉の脆弱化、歯の脱落などが起こります。
壊血症が発見されたのは15世紀の大航海時代、船の上で新鮮なビタミンCを補給する保存食がないような状況で蔓延していた病気です。現代社会で意図しなければビタミンCがそんなに不足する食生活を送るのは難しいのではないでしょうか?
ですので、必死になってビタミンCを取らないといけないというわけではありません。
【摂取の仕方】
ビタミンCの摂取は大きく分けて3つあります。
一つは食事です。たくさん含まれているものを食べることですね。
二つ目はサプリです。不足しがちな食生活を送っている場合はサプリは効率的かつ簡便で良いでしょう。
三つ目は点滴です。低容量を気軽に受けてみても良いですし、高濃度でしっかり効果を出すのもいいでしょう。かなり高濃度(100g)になってくると免疫強化、がん治療などに用いられます。
【1日に必要量はレモン何個分?】
厚生労働省で推奨されるビタミンCの1日の適正摂取量は100mgです。これはレモンで例えると5個分です。
ただし皮を抜いた果汁果肉部分のみで5個分です(皮を入れると1個分です)。食べるとなると結構多い量ですね。
毎日まともに食べているとおそらくクエン酸により胃粘膜に負担がかかったり下痢をしたりするでしょう。
ビタミンCといえばレモンというイメージがあるのですが、せっかく効率的に摂るならアセロラ(1700mg)の方が優秀です。
【足りない分はサプリで】
毎日レモンを食べるのも、手に入りにくいアセロラを探すのも、どちらもとても苦労します。ならば手軽にサプリで摂るのが良いでしょう。
食べ物で摂るよりも何倍もの量を経口摂取することができます。
しかも比較的安価で手に入ります。
吸収される量にやはり限界はあるものの、医療機関にわざわざ行かなくても不足解消ができます。
【高濃度ビタミンC点滴とは?】
不足しがちなビタミンCを高濃度に投与するのが高濃度ビタミンC点滴です。
経口摂取では吸収されない量も出てくるので少々効率が悪いのですが、高濃度ビタミンC点滴は血管内に直接投与するので、血中濃度を一気に上昇させる効果が期待できます。
この血中濃度がポイントです。
これにより各器官各組織にビタミンCを十分に直接行き渡らせることができるのです。ビタミンCの本来の効果が十分に発揮されます。
【ビタミンCの効果】
- 肌のハリ、ツヤ
- ニキビやアトピーの改善
- アレルギー対策
- 疲労回復
- 二日酔い対策
- 肩凝り改善
- 免疫力向上
- がん対策
- タバコによる弊害症状のリセット
- 老化予防
- 生活習慣病予防
【取り過ぎた場合の副作用は?】
ビタミンCは摂りすぎても尿として排出されるので心配ありません。
稀に起こるものは以下です。
- 血管痛
- 口渇
- 低カルシウム血症
- 低血糖
- 見せかけの高血糖
- アレルギー
- 結石
【まとめ】
ビタミンCはみなさんご存知の通りシミに効く、コラーゲンが増える、という作用がありますが、それ以上に複数の効能があり、がん治療に用いられるほどの強力な有効成分を秘めています。
日常生活で簡単に摂取量は増やせますので、ぜひ努めて多く摂ってみてください。