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婦人科形成の抜糸ありなし、クリニックによって違います!
2022.06.12- #コラム
婦人科形成術で抜糸あり、抜糸なし、という治療メニューがあります。
1〜2週間後に糸を抜く処置が必要かどうか、という内容なのですが、
クリニックによって使う糸、縫い方、定義が異なるので注意が必要です。
当院では(元々大手にいたので、そこでは)抜糸なしもありも吸収される糸を使います。
そして抜糸ありは通常の皮膚縫合、つまり縫合後を見ると糸が見えている状態になるように縫います(写真をご参照ください)。
一方抜糸なしは真皮縫合といって皮膚の中で糸をかけていくような縫合の仕方になり、縫合後を見ても糸が見えません。
縫い方の技術とか縫う時間が異なる点で値段の違いが出てきます。
抜糸の痛みとか糸の痕とかを考えると抜糸なしの方がお勧めです。
他院ではどうでしょうか?
抜糸なしとして吸収される糸で皮膚縫合をして抜糸せず溶けるのを待つ、というところがあるようです。
医療用の吸収糸は溶けるとはいえ数週間かかるんですよね。その状態だと糸の食い込みが痕になりガタガタとしそう…。
抜糸ありを吸収しない糸で皮膚縫合するところもあるようです。吸収されない糸でもちゃんと抜糸すれば問題はありません。でも小陰唇などのデリケートな皮膚は1週間くらいすると糸が埋まってしまうので抜糸するのにとても苦労します。そして取り残すこともあるのですが、吸収されないのですからいつまでも残るでしょう。
(うちは吸収されない糸を使うけどちゃんと抜糸します!というクリニックさんがいたらごめんなさい)
そういう予想されるリスクを踏まえて私は
・吸収糸を使う
・抜糸ありは皮膚縫合
・抜糸なしは真皮縫合
で縫合しています。
今のところ、これがベストだと思っています。
ただ他院の糸の選択・縫合のやり方を否定する訳ではないのです。
それを上回る縫合技術や確実な抜糸があるかもしれない。
なのでここで受けたい!とクリニックが決まったら縫合の仕方を再度担当医に確認すると良いと思います。
「抜糸なしだと抜糸してくれないんですよね。」
そういうお客さまの誤解が少しでもなくなればいいなと思っております。
婦人科形成のカウンセリングは
https://reservation.medical-force.com/b652df3feffb420bb51493f5c5f0d7c6
こちらから可能です。
ご来院お待ちしています。